株式会社オークノール Oak Knoll Co., Ltd

お知らせ

2021年1月9日

雇用減少でも連日の最高値更新とは、、、

アメリカの12月の雇用統計で14万人が仕事を失い、そのほとんどが女性とのことですが、このような状況の場合、通常なら強い景気刺激策が期待され、金利低下の期待から債券が買われ利回りが下がるというのが教科書に書いてある動きですね。ところがこのところのアメリカの国債利回り(10年債)でみると昨年の夏につけた0.5% を底にジリジリ上昇しています。1981年につけた利回り15%という最高レベルからの下降トレンドは40年かけていよいよ0%にタッチダウンしそうなところで反転するのかどうか。ヨーロッパではドイツをはじめフランス、スイス、オランダを追うようについにポルトガルまで10年債の利回りがマイナスになりアメリカまでもがマイナスになるのかと懸念される中、今後どのような動きを示すのか。  

昨日の日本経済新聞にも「株高、死角は米金利上昇」  (有料会員限定)の記事(スクランブル)が出てましたけど米国債の利回りが高くなってきたので生保あたりが株式から債券にシフトするのではないかという内容でした。ただどうでしょう、、、個人的には利回り上昇でインカムを取りに行きたい気持ちはわかりますが、この利回り上昇トレンドがバイデン新政権による景気刺激策の導入を考えるといつまで続くかわからない中、キャピタルは下がるわけですから投資シフトが起こる可能性はそれほど大きくないと考えています。この株高はそろそろ収束するだろうというのがこのコラムの本音だと思うのですが、いずれ修正が来るにせよ、個人的にはまだしばらくアメリカの株式に関して強気の姿勢を崩せる材料が足りません。

 

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